小山内裏公園の尾根道は、小山が丘あたりで町田市の尾根緑道に変わる。
　この道は、説明板によれば「戦時中、相模陸軍造兵廠がここで戦車をテスト走行させており”戦車道路”と呼ばれていた。戦後もしばらく防衛省が同様に使用していたが、その後町田市が公園として整備した」とある。

尾根緑道は舗装道路で、一般車両も通行可能な道
ただ、歩道ははっきり分けられているので歩きやすい
夫婦連れ、犬散歩の人、ジョギングを楽しむ人など、小山内裏公園同様、この緑道も大勢の人が歩いていた

左はこの尾根の下、南西にある米軍相模補給廠
ここに旧日本陸軍の相模陸軍造兵廠があったのだろうか（稲城の米軍多摩サービス補給施設も旧日本陸軍用地にある）

　常盤町に入ると、緑道と車道は明確に分かれる。ちょうど桜がほころび始め、三々五々散歩する人も多い。この緑道の桜は品種が多く、時間差で次々咲くようになっており、５月頃まで桜の花が楽しめる。

　左上：小山田緑地方向　　　右上：リサイクルセンター（北側から、小山田緑地の夏の写真、およびリサイクルセンターの南からの写真はこちら）
　尾根道はリサイクルセンターのところで終わるが、桜並木はセンターの東側に続いていた

　多摩丘陵は図師の先にも続いている。が、この先は完全に宅地化されていた（下）。
　なお、忠生は下に紹介する七国山・薬師池公園の尾根道の、山崎町団地群をはさんだ西尾根になる。

　上の大通りがいちおう尾根道になる
　右上、左下：忠生自然公園　北東に口をあけた谷戸周囲の雑木林が残されていた
　右下：山崎の団地群

　多摩丘陵は小山田から小野路の南でいったん鶴見川にきざまれ、さらに南へと続いている。七国山から薬師池公園にかけても土の道が残っているので、行ってみた。
　七国山・薬師池の、小田急小田原線の通る金井町の窪地をはさんだ真西に、TBSの緑山スタジオやこどもの国、三輪や寺家の里山がある位置関係にある。

　神社脇から七国山へ上る道（上）、尾根に出る（右上）
　都の自然保護課による萌芽更新の詳しい解説板があった

丘上の畑（左上）と鎌倉井戸（右上）。鎌倉時代に掘られ、新田義貞の鎌倉攻めの際もこの水を軍馬に与えたとある。この周辺には、この土の古道が鎌倉−七国−府中−所沢−高崎を結ぶ「鎌倉街道上ノ道」だったとの説明板もあった。
尾根は東へ折れるので、尾根道を進む（下）

右上：薬師堂　この周辺は薬師池公園になっている
お堂の上を、車道の尾根道が通っていて南へ向かっている（左下）。右下はシイタケ栽培のようす。