黒川、真光寺まできた多摩丘陵は、京王相模原線、小田急多摩線をはさんで米軍施設やよみうりランドのある丘に続いている。
　若葉台あたりは新興マンション群なので、聖跡桜ヶ丘にある桜ヶ丘公園（旧聖跡記念館）から歩いてみた。標高は最高１３０ｍ〜１５７ｍ

　下：連光寺の公園から尾根に上る

　芝生の丘が西に開けた公園上に出た（写真下）。農業者大学校脇の車道の尾根道を歩く

そのまま車道の尾根道を南東へ向かう
国土地理院の地図によれば、米軍多摩サービス補助施設と多摩カントリークラブの間に道があることになっている

集落脇の入り口に行ったが、ゲートが閉まっていた（上）
手前（この道への分岐点あたり）で、休日と雪の日などは閉まるようなことが書いてあったが、土曜だったためだろうか？
　脇に土の尾根道があったので、行ってみた（上）。この尾根は、米軍施設とゴルフ場の間ではなく、ゴルフ場の南側の尾根。道は明瞭で普通に歩ける。稲城中央公園と多摩大学方向を結ぶ大通りに出て終了

地図によれば、米軍施設とカントリークラブの間の道は次第に細くなり、最後は徒歩道のマークになっている。しかも周囲の道にはつながっていないもよう。しかし、地図上ではそうでも、実際には徒歩道がついていることも多い。

そこで、この尾根の東側から確認することにした

東に城山公園(左、下)があるので
そこから入れないか行ってみた
左：公園内　結構登りがいがある
（標高135.2m）

　尾根の一番西まで行くと、西側全体がフェンスで囲われ、道はなかった。
　最西端に「陸軍用地」と彫られた石柱が傾きかけたままひっそりと立っていた。
　おそらく敗戦時、進駐した米軍が陸軍の施設を接収し、そのまま占有、使用しているのだろう。

　ふと、神社や教会は、滅ぼされた民族の聖地の上に立っていることが多い、という話を思い出した。鎮魂のため、あるいはその後祟りをなさぬよう、上から押さえつける役割があるという。ヨーロッパの教会などで聖人に踏まれ足元であえぐ悪魔の格好をした怪物たちは、キリスト教に滅ぼされた古代宗教の神々だという。日本でも同様の話がある。
　このひっそりと立つ石柱に、旧日本陸軍用地の上を占める現在の米軍を思い、明確に意図したわけではないだろうが、そういうことにもなるのだろう、と思った。

　道は北から南へ向かい、やがて東へ折れる
　左下は、多摩丘陵でよく見かける「事業予定地　立入禁止　東京都多摩ニュータウン整備事務所」の看板。この看板の立つバラ線で囲われた区域は多い。
　このあたりでは、散歩している人を時々見かけた。左下写真奥の資材置き場のようなところから下におりると川崎側に出る。今回は東へ尾根道を進んだ（右下）

　結局最後はフェンス脇道で、いったん集落に下りた（右上）
　後記：このあたりが小田良と思われるが、2017年に再訪すると宅地造成中だった。2017の様子はこちら
　再び尾根道に上がり、平尾あたりの尾根道をゆく（右下）

この尾根道はさいご、
杉山神社の裏に出た

東京よみうりカントリークラブの西尾根にあたる車道を、北へと進む

左：途中、ゴルフ場と駒沢女子大の間の尾根に出る道がないか、右折してみた

地図に上り口のある谷戸へ行くと、土建関連の建物がある。奥は敷地内のもよう。作業中の人に聞いても「道はあるかなあ？自分たちはよくわからない」と言っていた。

　東京よみうりカントリークラブの東側の尾根道はこちら。